ワイン発展途上日記にようこそ! 97年7月〜8


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8月31日(日)

Chateau Leoville-Las-Cases 1970(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)
チーズの好きな人たちで集ったワインの会にて。開けたばかりはまだまだ力強くてアタックもあり果実味やタンニンも十分に感じられたが、グラスについで30分もすると柔らかくしなやかな飲み口に変化した。それでいて決して腰がなくなるわけでなく優雅な味わいで実に堂々として27才の風格すら感じられるワインでした。以前飲んだ66年のピション・ラランドはもっとへばっていたことを思うと、これってすんごく良い感じなんだろうなと思い大事に飲んだ。(yuko)

8月29日(金)

Casillero del Diablo 1996/Concha y Toro(カッシェロ・デル・ディアブロ/コンチャイトロ)
チリ最大のワイナリー「コンチャイトロ」によるカベルネ・ソーヴィニヨン。ワイン名を訳すと「悪魔のセラー」。そのあまりのおいしさに悪魔が棲んでいるセラーと名付けて盗まれないようにしたそうな。期待せず買って飲んだが、カベルネというよりシラーぽい香りで、アタックも強く楽しめる。余韻もそれなりにあってとても1200円程度のワインとは思えない。サッパリとした飲み口で雑味もそんなにないから普段の和食に合わせても楽しめそうだ。コンチャイトロ社にはもうひとつ上級の赤があるそうなので是非飲んでみたい。大阪は堂チカのサンマリノにて1260円。優子と。(satonao)
チリのワインをあなどってはいけない。ここまでインパクトがあって膨らみも感じられ飲みごたえがあれば満足。お値段聞いてなお満足。96年のものなのに固くないし酸味も気にならないのはチリのワインの特徴なのだろうか…?優雅さにはちょっと欠けるが1000円台のワインだし仕方ないか。(yuko)

8月27日(水)

Cabernet Sauvignon 1994/Domaine Boyar(カベルネ・ソーヴィニヨン/ドメーヌ・ボイヤール)
ブルガリアの赤。この値段(895円)にしては出色の美味しさ。スミレとベリーを合わせたような華やかな香りを持ちタンニンは弱いがアタックはなかなかのもの。酸味のバランスがちょっと品がないが、値段を考えればねぇ。苦楽園のマツヤにて895円。優子と。(satonao)
今まで1000円以下のワインはどこかであきらめていたけれど、これはわりとちゃんと美味しいなと思いながら飲めた。強烈なアタックはないもののそれなりの腰は感じられ、ゆっくり飲んでいても飽きがこなかった。香りもボルドーのカベルネに比べれば複雑ではないがなかなか香しかった。(yuko)

8月24日(日)

Bourgogne 1995/Louis Jadot(ブルゴーニュ/ルイ・ジャド)
まぁ安心して飲めるルイ・ジャドではある。が、95年のせいかピノノワール特有の香りも薄いし全体に平たくてちょっとがっかり。ちょっと冷やしてガブガブ飲むにはちょうどいいがそれならボジョレーの方が感じかなぁ。まぁこれも安いのだけど。苦楽園のマツヤにて1580円。優子と。(satonao)
有名ドメーヌのACブルゴーニュというのは得てして期待外れが多い。ルイ・ジャドだからどんなに美味しいかしら…と思っていたが、平たくて香りも広がらずつまらないものだった。でも後味にいやな感じが残るとかそういうことがない分、安心して飲めるということでしょう。(yuko)

8月23日(土)

Cabernet Sauvignon Merlot 1994/Louisvale(カベルネ&メルロー/ルーイスヴェイル)
南アフリカの赤。造り手のルーイスヴェイルはもともと白ばかり造っていたが94年からカベルネ、カベルネ+メルローなどを出し始めたらしい。つまりは出始めを飲んだわけね。南アのワインは初めてだが、ちょっと雑味が強くそれでいて平たくそんなに感心しなかった。まだ若いのだと思う。苦楽園のマツヤにて1980円。優子と。(satonao)
少し前のブルータスでお手頃価格で良いワインとして推薦されていたそうだ。そう聞くととても期待して飲んでしまうのがいけないのかもしれないけれど、力強いのだがなんだかざらざらした感じで「美味しい」とは言い難かった。(yuko)

8月21日(木)

Chateau de la Grille 1992(シャトー・ド・ラ・グリユ)
シノンの赤。横に太ったボトルの大きさと重さにまず驚く。かなりチカラが入っている造り手だということがわかる。スミレのような薔薇のような華やかな香りとヨード香の中間くらいで楽しめる。ちょっと雑味があるが値段に比して120%の満足度である。芦屋のホソヤ酒店にて。優子と。(satonao)
4回目のチーズの会(シェーブルがテーマ)でセレクトしてもらったワイン。シノンもある程度熟成させると力強く飲みごたえのあるワインになるものなんだと感心した。今までのシノンのイメージである「シャバシャバした感じ」がまるでなく、花の香りが華やかで口の中でいつまでもまろやかさが残っているようなコクも感じられた。(yuko)

8月20日(水)

Sancerre Vignoble de la Reine Blanche1995/Domaine des Villots(サンセール・ヴィニョーブル・デゥ・ラ・レーヌ・ブランシュ/ドメーヌ・デ・ヴィヨ)
夏はサンセールである。名前が長いサンセールだが、大変おいしかった。優子のチーズの会で使用し余ったものを買い取ったのだが大変な掘り出し物である。さすが細谷さんのおすすめである。フルーティで独特の鉱物香も程よく、コクがある。サンセールはがぶがぶ行くことが多いのだがゆっくり味わって飲んでしまった。芦屋のホソヤ酒店にて。優子と。(satonao)

8月15日(金)

Cote de Beaune1993/Drouhin(コート・ド・ボーヌ/ドルーアン)
華やかな芳香が楽しいボーヌの赤。ドルーアンはまず間違いのない造り手だが、これもおいしかった。ゆったりと口中に広がる大きな輪郭のワインだ。安心して飲める。ただステーキにはちょっと弱かったか。ニューヨークで一番の(いやひょっとしたら世界で一番の)ステーキ屋「ピーター・ルーガー」にて。仕事仲間と。(satonao)

8月11日(月)

Caymus SS1989/(ケイマス)
カリフォルニアはナパバレーのすごうまの赤。カベルネソーヴィニョン100%のスペシャル・セレクション(SS)である。一口目から惚れ込むアタックと香りベリーの香りと深く掘った土の中のようなこもった芳香。大満足。ワインの超初心者が「ワインってこんなにおいしいんですね!」と感心していたのが印象的(こんなの飲ませるのもったいないけど)。ニューヨークの、ロバート・デニーロの3軒目の店「レイラ」にて75ドル。仕事仲間たちと。(satonao)

8月1日(金)

Chianti Classico 1988/Ruffino(キャンティ・クラッシコ/ルフィーノ)
有名なルフィーノのキャンティ。クラシコ地区では最大の農園を持つルフィーノ社のはそんなにハズレがなくて好き。たいへんさっぱりしてかつコクのあるキャンティ。前菜から赤で行こうか、なんてときにいいかもしれない。ニューヨークのおいしいイタリアン「Daniella」にて。(satonao)

7月29日(月)

Zinfandel 1993/Santa Barbara Winery(ジンファンデル/サンタバーバラワイナリー)
ジンファンデルの典型的香りが楽しいワイン。煮込みや焼き魚なんかにもなんとなく合うからハウスワインにしたくなる。喉の奥で果実の香りがはじけるのがなんともいえない。もう少し香りが深ければいいのに。でもうまい。苦楽園の松屋さんにて1000円くらいだった。ゆうこと。(satonao)

7月26日(土)

Beaujolais-Villages 1996/Domaine des Oullieres(ボジョレー・ビラージュ)
96のボジョレー。引越の疲れによく効きました。やっぱり夏はボジョレーだね。ガメイの香りがどーんと来るタイプではなくわりと奥床しい。北部のせいかな。でもボジョレーは安いし楽しいよね。馬鹿にしたもんでもないと思う。芦屋のいかりにて980円。ゆうこと引越の手伝いに来てくれた母と。(satonao)

7月24日(木)

Chateau Gruaud-Larose 1992(シャトー・グリュオ・ラローズ)
一口目。なんだこの酸味は!火打石のような香りは好きだが、酸味があまりに強く顔をしかめる。が、4口目くらいから同じワインとは思えないほどコクと甘みが出てきて、最後の方は砂糖菓子のように甘くたおやかに感じた。香りはベリー。裏の方にミルクセーキのようなほんわかしたものが漂うのが面白い。これだけ時間と共に劇的に変化するものも珍しい。引越前日に、一緒に震災をくぐり抜けたマンションに乾杯した。苦楽園の松屋さんで。ゆうこと。(satonao)

7月20日(日)

ジバランのオフライン・ワイン会がありました。中村さんの選択でとてもおいしいワインばかり飲ませてもらいましたが、飲みすぎであまり覚えていません。味とかを覚えているものだけ感想を書きます。
Nuit-Saint-Georges Fleurieres 1993/J.J.Confuron(ニュイ・サン・ジョルジュ/J.J.コンフロン)
大変印象的な赤。さわやかな香りと粘り腰、まだまだ若いのに森の奥の方のひだまりのようなむっとした香りがあり、将来はもっと獣ぽく成熟することを思わせる。いやぁおいしかった。きょういち。やまやで4000円くらいとか。(satonao)
Hermitage Sizeranne 1993/Chapoutier(エルミタージュ・シザランヌ/シャプーティエ)
久しぶりにローヌを飲んだ。一口目は、あぁそうそうこんな香り。うんうん。まぁこんなもんだな……だったが、このワインは時間が経ってから実力を発揮した。ローヌらしいアタックを保ちつつスパイシーな中にしっかり果実香が立ってくる。うまい。これも買いだ。(satonao)
Chateau Lafite-Rothschild 1991(シャトー・ラフィット・ロートシルト)
最後のブラインドテストで出た赤。言わずと知れた1級シャトーである。カベルネくささが前面に出ていて好き。アタックがわりと強いわりに酸味が思ったよりなく柔らかく広がる。舌触りも良い。まぁまぁ。すっごくうまいとは思わなかったけど。(satonao)

7月18日(金)

Romanee-St-Vivant 1986/Domaine de la Romanee-Conti(ロマネ・サン・ヴィヴァン/ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)
DRCのワインをボトルで取ったのは初めて。なんか晴れがましさがあってうれしいね、DRC。西麻布のレストラン「ザ・ジョージアン・クラブ」はワインが大変リーズナブルで、86のこれが1万8000円。絶対的には安くはないが相対的にはかなり安い。うれしくなって思わずオーダーしてしまった。とにかく香りが素晴らしい。ベリーの香りが信じられないくらい広がり樽香も程よい。オレンジのフレッシュな香りも感じられた。味は酸味が強いのが気になったがアタックが強いわりに柔らかい。抜栓1時間半後には甘みが余韻で広がって見事でした。香りも土の香りが前面にでてきた。DRCだからって崇めるのは情けない、と思っていろいろ欠点を探すのだが、さすがDRC。きっちり印象を残す。86は飲み頃か。ゆうこと。(satonao)

7月15日(火)

Chianti Classico Reserva 1991/Badiolo(キャンティ・クラシコ・レゼルヴァ/バッディオーロ)
トスカーナのDOCG。91年はそんなによくないらしい。葡萄園によってかなり味の方向性が違うらしいがこれはやわらかく果実味が豊か。ただ全体に平たくて広がりがない。面白みのない普通のワインだ。東京は大森駅ビルLaLa4Fにて1380円。(satonao)

7月13日(日)

Chateau Calon-Segur 1990(シャトー・カロン・セギュール)
サンテステフの赤。吉田裕一さんをはじめとする仲間たちと全国同時にそれぞれの家でチャット・ワイン会をしまして、その時に飲んだ指定ワイン。第0回目としてちょっと高めのを選んだ。アタックはしっかりしているが口当たりは柔らかく香りも豊か。余韻も長く僕はわりと満足した。果実香の奥に線香花火のようなほのかな火薬香があり好み。芦屋ホソヤ酒店で6800円。(satonao)

7月6日(日)

Chateau Cissac 1986(シャトー・シサック)
オー・メドックの赤。クリュ・ブルジョワ。豊かなブーケが印象的で奥の方にヨードを感じた以外は好みの味。柔らかすぎるくらい優しい優雅なワインだ。86年はヴィンテージがかなりわるいらしいが、その分安く飲めてラッキー(安い!という印象しか覚えていなくて実際いくらで買ったかは忘れた)。エポワッスと合わせたがエポワッスが勝ってしまった。(satonao)

ワイン好きの方、メール下さい。

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