ワイン発展途上日記にようこそ! 97年5月〜6


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6月30日(月)

メール友達の吉田浩さんと神戸の「レストラン北野クラブ」で。料理は普通でしたが選んだワインが大当たり。特にサンセールのVV(古樹)は印象的でした。写真はこちら(スキャナー買ったらもっときれいにします…)

Sancerre Le Clos de Chaudenay 1989/Domaine Daulny(サンセール・レ・クロ・ド・ショードネイ/ドールニイ)
ワインリストがわりと貧弱で選びようがなかったんだが、初夏だしサンセールでも、と取った。で、大正解。Vieilles Vignes(古樹)のワインでプイイ・フュイッセと言われても信じるようなコク。香りは確かにサンセールなのだが味はハニー、白桃、ナッツの豊かさ。おいしい。6000円は当たりだ。(satonao)
Nuits St. Georges 1er Cru Clos de la Marechale 1988/Faiveley(ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエクリュ・クロ・ド・ラ・マレシャール/フェヴレイ)
ニュイの赤。モノポール(単一の所有者が所有する畑)。これも当たり。最初は冷えていたせいか閉じていたが、時間と共にまろやかで豊かな風味を醸し出した。決して主張は強くないが芯が一本通っていて姿勢を正して飲ませるような力がある。最後の方はなめし皮や濡れ犬の香りも出てきて大変楽しめた。13000円。(satonao)

6月29日(日)

家に知り合いの木下夫妻を迎えて、ゆうこと4人で。3本とも良かったなぁ。特に69のムルソーが印象的。69年は木下奥さんの誕生年でもありまして。写真はこちら。

Meursault 1969/Leroy(ムルソー/ルロワ)
1969年の白ワインなんて初めて飲んだ。ただのムルソーだし、押入れで半年保存したその状態にも自信なかったし、なんだか澱が出ているし、こりゃダメかな、と思いつつ抜栓したら……すごく良かった。色はまさにゴールドで濃厚なハニーとバターの香り。舌の奥で広がる豊かな充実感。苦みも酸味も雑味も全くなくただ純粋に清らかに消え去る余韻。さすがルロワである。諦め半分だったせいもあってかなりうれしかった。実は去年のクリスマスに開けようと買って、飲み損なって半年置いてあったもの。あぁ無事で良かった。苦楽園の松屋で15000円。(satonao)
Vosne Romanee Les Suchots 1988/Louis Jadot(ヴォーヌ・ロマネ・レ・シュショ/ルイ・ジャド)
4月のNY出張の時、現地の岡田さんからお土産にもらったもの。えっちら持って帰ってきて寝かしてあったのを開けた。レ・シュショはサン・ヴィヴァンとエシェゾーに挟まれたプルミエクリュ。ジャドだし、これまたすごく楽しみにしていたのです。最初の1時間はまったく開かず不機嫌だったがだんだん開いてきたら陽気で育ちのいいワインに変身。うまい。典型的ピノ・ノワールの香りが充満したがもう少し獣臭さがあるともっと嬉しいかもしれない。(satonao)
Les Forts de Latour 1987(レ・フォール・ド・ラトゥール)
木下夫妻の手土産ワイン。言わずと知れたシャトーラトゥールのセカンドである。久しぶりに飲む。力強く豊かな風味。アタックもしっかりしていて、やっぱりうまいワインだなぁ、と感心する。深ーい洞くつの中のようなおおらかな饐えた香りにカシス香。ほのかな酸味がきっちり調和して、いやいや立派なものです。(satonao)

6月28日(土)

Chateau Talbot 1993/Alto Adige(シャトー・タルボー)
サンジュリアンにある第4級格付け。台風8号直撃を祝って開けたけど、ちょっと早かったかな。育ちの良さを感じさせるが、アタック、余韻ともにイマイチ。ちょっと甘酸っぱい感じが好みではあるが、十分な実力を発揮しないままに終わってしまった感じ。またそのうち縁があったら会おうね。(satonao)

6月25日(水)

芦屋酒ショップのワイン会に参加しました。今回はボルドー特集ということで66のピション・ラランドを目玉に7本(うちイタリアワイン1本)9人で飲みました。芦屋のレストラン「ル・ムートン・ドール」にて。細谷さん、伊藤さん、村山さん、竹田さん、石田さん、山田さん、西廼さん、佐藤夫婦。
Sauvignon 1995/Alto Adige(ソービニヨン/アルト・アディジェ)
伊藤さんがおまけと言って持ってきたイタリアのDOCの白から。「ボルドー逆三角形ボトルのイタリアワインは高い」(細谷さん)そうで、このワインは市価5〜6000円はするそうな。ボトル自体も重い。フランスのソーヴィニヨン・ブラン種を使用しているワインで非常に個性が強く柑橘系の香りと平たい硫黄臭さがある。夏の暑いときに飲むのは快感だろう。味は平べったい。かけつけ一杯目としてはなかなか良かったのではないでしょうか。(satonao)
Chateau de Fieuzal 1992(シャトー・ド・フューザル)
ちょうど1年前銀座のベル・フランスで飲んで大変印象的だった白ワイン。ペサックレオニャン。まだ開き切っていない感じだったが栗の香りが強烈でまたまた印象的だった。栗に柚、樽香も感じられた。酸味もちょうどいい。面白いワインだねぇ。また飲んでみたいと思わせる。(satonao)
Domaine de Chevalier 1987(ドメーヌ・ド・シュヴァリエ)
同じくペサックレオニャンの白。うまい。フューザルとは格の違いか。フューザルって平たかったのね…余裕と奥行きが違う。ハニー香が広がりその奥にグレープフルーツ香。バタークッキーの香りも。余韻も長く重厚でうれしくなる。もっと熟成したのを飲んでみたくなる。(satonao)
Chateau Pichon-Longueville-Contesse-de-Lalande 1966(シャトー・ピション・ロングビル・コンテス・ドゥ・ラランド)
ポイヤックの「スーパー・セカンド」。料理の関係もあり今日の目玉早くも登場。いままで裏切られたことのない赤ワイン。66年はかなり期待したが…ちょっと下り坂みたいでアタックも余韻もイマイチで残念。あの芳香もあまり広がらない。湿った下草の香りの中に若やいだフルーツ香が少し感じられる。もちろんうまいが、もうちょっと早ければ…。(satonao)
Pensees de Lafleur 1989(ペンセ・ドゥ・ラフルール)
ポムロールの有名なの赤ワイン「シャトーラフルール」のセカンドである。メルロー50カベルネフラン50。果実味豊かで若々しくアタックも強い。火薬っぽさもあって印象的。奥床しいラランドの後に飲んだせいかチカラを感じだ。(satonao)
Chateau Faugeres 1993(シャトー・フォジェール)
サンテミリオンのグランクリュ。無名だが「ボルドーの伊藤」オススメ赤ワイン。まだ若く開いていない。ぐっと閉じている。タンニンが強くヨード香がする。奥に果実が感じられるがまだこれから、かな。(satonao)
Chateau Chauvin 1993(シャトー・ショーヴァン)
サンテミリオンのグランクリュ。「ボルドーの伊藤」オススメ赤ワイン第2。これはおいしかった。まだ開いていないがメルロー種の芳醇な香りとほのかな酸味が気持ちよく、アタックも強くて、酔って馬鹿になりつつある鼻と舌を叩き起こしてくれた。もっと熟成したのを飲んでみたい。(satonao)

6月24日(火)

Wine Cafe "Cabernet"/Suntry(ワインカフェ「カベルネ」)
Wine Cafe "Merlot"/Suntry(ワインカフェ「メルロー」)
500円のサントリーワインにこんなに驚かされるとは思わなかった。芦屋酒ショップの中の伊藤さんのページで褒めてあるのを読みさっそく買って飲んでみたのだが、味にふくよかさがないのと余韻が平べったいのを除けば500円とは思えない味と香り。特にカベルネは立派でした。伊藤さんの指示通りカベルネ6メルロー4で混ぜてみたらまたこれが「94年のシャトーグラン・ピュイ・デュカスだよ、まだちょっと若くて開いていないけど」と言ってもだまされる人がいるだろう、って感じ。なかなかなのです。個人的にはカベルネ7メルロー3の混ぜ具合のほうが好き。でも2本で1000円。単独で飲んだり混ぜて飲んだり混ぜる比率を変えてみたり……一晩十分楽しめたのでした。面白いねぇワインって。(satonao)

6月23日(月)

Bourgogne Irancy 1995/Anita & Jean-Pierre COLINOT(ブルゴーニュ・イランシー/コリノ)
シャブリ地区のちょっと南にある離れ小島のようなイランシー地区の赤。比較的新しいAOCらしい。セザール種、トルソー種、ピノ・ノワール種、ピノ・グリ種などの混合らしい。予想以上に美味。アタックが強く余韻もふくよか。スパイシーで火薬臭いわりに柔らかい印象で、これから夏にかけてハウスワインにしたい感じ。95年でも十分楽しめた。ただ抜栓は早めにしておいたほうが良い感じ。(satonao)

6月21日(土)

Chablis Grand Cru "Valmur" 1995/Verget(シャブリ・グラン・クリュ「ヴァルミュール」/ヴェルジェ)
シャブリってどうも馬鹿にしてしまう傾向があるのだけど、これは大変おいしかった。95年でなんか角ばっているかなぁと思ったらさにあらず。柔らかく、あくまでも柔らかく、喉ごしも豊かに波打つ。ハニー香とナッツ香が混然とした中にグレープフルーツの香りが奥床しくあり、たいへん幸せな気分にさせるワインだ。あーうまかった!シャブリ・グラン・クリュの7つの畑を飲み回ってみたくなった。この夏中にやってみよう。稲岡みうさんからのいただきもの。ゆうこと。(satonao)
白がおいしい季節。シャブリもおいしい季節。しかしただサッパリとしたのみごこちのシャブリとは違って、フルーティーで甘くて「ビールの代わりにまず一杯」の白ワインにしてしまうのが惜しい。……シャブリの名前がこれ程までに有名なのは、ちゃんと実力を持ったワインだったからなのねと目からウロコが…。(yuko)

Chateau Boscary 1995/(シャトー・ボスカリ)
コトー・デュ・ラングドッグの赤。ヴァルミュールの後に持ってくるには乱暴だったが、他になかったんです。火薬の香りがプンプンで、印象に残る。ここらへんのブドウ品種は本によると「カリニャン」「サンソー」「ムルベードル」なんだって。知らねーなぁ。とりあえずシラーよりかなりスパイシーで火薬で硫黄だ。夏の暑い午後にあおるにはいいかも。苦楽園の松屋で、たしか1980円くらい。ゆうこと。(satonao)
前出のシャブリのあとにはちょっとふさわしくない野性味あふれるワイン。シャブリの甘美な香りと味に酔いしれていた私は、いきなり焼肉でも口に押し込まれたような衝撃が。とまでオーバーではないが同じワインというカテゴリーに入るのが不思議なくらい性格が違う。(yuko)

6月18日(水)

Chateau Poujeaux 1990/(シャトー・プジョー)
メドックはムリス村のクリュ・グラン・ブルジョワ・エクセプショネル。抜栓直後も1時間経ってもほとんど変らない風味。香りはおとなしく味もおとなしい。面白みのないワインだ。中流志向の日本人みたい。普通にはおいしいんだけどね。もう少しアタックがあったらよかったのに。西麻布のレストラン「クリニャンクール」にて矢沢さんと。(satonao)

6月16日(月)

Chateau La Tour de By 1993/(シャトー・ラトゥール・ドゥ・ビ)
メドックのクリュ・ブリュジョワの赤。果実香がふんわり広がる叙情派。わかりやすいワイン。僕としてはアタックにもう少し強さが欲しい。もう少し熟成が必要かもしれない。大森のカドヤにて1980円。(satonao)

6月15日(日)

Chateau Canon 1986/(シャトー・カノン)
フランス旅行の締めくくりにリヨン近郊のポール・ボキューズに行ったときに飲んだワイン。大変分厚いがとても見やすいワインリストには、どれも舌舐めずりしてしまいそうなワインがわんさか。やはり好みのサン・テミリオンのものから選んだ。ランチだったせいか料理のでてくるペースが早く、デキャンタしてもまだ澱が下がり切らなかったのと、やはり抜栓からの時間が短かったことが禍して、最初はなんだかざらざらした感じで香りも貧相。料理でワインが飲みきれずデザートに突入してもまだ飲み続けていた。その頃には私の好きな草の香り、苔とかカビっぽい香りがしてきて、またその中から花の香りも立ち上がってきてうっとりと夢心地に。味もこなれてきて柔らかなシルクのような舌ざわり。あぁ、ワインに料理を合わせるだけの時間的なゆとりがあったら最高だったのに。510F(yuko)

6月14日(土)

ゆうこがフランス・チーズの旅に行っているのでちょっとご無沙汰だったワイン日記(だっていない間にいいワイン飲むと嫉妬がすごいんだもん←そんなことない、誤解だ)。
誘っていただいて、稲岡夫妻仕切りのワイン会にひとりで参加しました。久しぶりのワインでたいへん楽しかった。7人で8本飲みましたが、印象に残った6本をレポートします。参加者は他にあべさん、安蔵さん、加藤さん、富永さん。

ZYRAH1992/Vichon(ジラー)
カリフォルニアはナパヴァレー、ヴィションワイナリーの赤。シラー49%の割にはスパイシーではなく穏やかな深みがある。アタックや余韻はなく、のんびり芒洋とした味。不思議においしかった。やまやにて1490円。(satonao)

Chateau Grand-Corbin-Despagne 1982/(シャトー・グラン・コルバン・デスパーニュ)
サンテミリオンのグラン・クリュ・クラッセ。アタックが下品系の強さをもつわりには味は柔らかい。香りはふくよかで親しみ深い。途中から力が落ちたのが残念。やまやにて3990円。(satonao)

Chateau Beau-sejour-Becot 1986/(シャトー・ボー・セジュール・ベコ)
サンテミリオンのグラン・クリュクラッセ。一緒に飲んだメルシャン勝沼の安蔵さんによると1986年のこのワインは、1985年にプルミエ・グランクリュからただのグランクリュに(政治的に)落ちてしまったボー・セジュール・ベコのオーナーが怒って1986を蔵にしまい込み、復帰するまで市場に出さなかった因縁のヴィンテージなのだそうだ。
やっと市場に出回り始めたそのワイン、まずアタックは申し分なく強く、香りはふくよかで深い森を感じさせる。下草の饐えた感じよりは果実香の華やかさを身上としているようで飲んでいて楽しくなるワインだ。やまやで5990円。(satonao)

Castello Di Valiano CASAROSSA 1994/(カステッロ・ディ・ヴァリアーノ・カッサロッサ)
キャンティクラシコ。1490円(やまや)でこれだけのものが飲めれば楽しい。ボー・セジュール・ベコの後でも見劣り(飲み劣り?)せず楽しめた。このワインをハウスワインとしている稲岡夫妻のサジェスチョンにより2時間前に抜栓したのが良かったようだ。わりと真面目な性格で理屈っぽい所のあるワイン。(satonao)

Zinfandel 1994/Dry Creek Vineyard(ジンファンデル/ドライ・クリーク)
ソノマの華やかな赤。バラの香り、チェリーの香りが開いていてブーケ全開。アタックもなかなかだし品もある。桃の香りが奥の方にあり、それを探るのがまた楽しい。買いです。恵比寿のパーティで2425円。ちなみにブルータスのやすうま特集で2位らしい。さもありなん。(satonao)

Marellino Di Scansano PROWEDITORE 1995/(モレリーノ・ディ・スカンサーノ・プロウディトーレ)
トスカーナのDOC。イタリアのブドウ品種ってまだよくわからないんだけど、サンジョヴェーゼ種主体のワインだそうだ。
なにしろすごい火薬&硫黄香でこの日の他のワインの印象を消し去ってしまった。ただそれが嫌味ではなくずっと嗅いでいたくなるような火薬香だから始末におえない。味はコクがありタンニンも少々。平板ではないが素晴らしく面白いとも言えない。香りのわりにノーマルな性格をしているのだ。それにしても香りがすごい。これを書いているのはあれから2日も経った昼間だが、まだ鼻の奥にあの火薬香が残っている。また買ってしまいそう。(satonao)

5月30日(金)

Chambolle-Musigny 1992/Domaine Dujac(シャンボール・ミュジニィ/ドメーヌ・デュジャック)
コート・ド・ニュイの赤。軽やかで楽しいワイン。抜栓したては固くいじわるな感じだったが、1時間ほどすると柔らかさと共に獣香が出てきて嬉しくなってしまった。余韻が薄っぺらいのが残念だが気楽に楽しむにはとても良いワインだった。千歳空港から程近いホテル・ニドムのメインバーにて氏家、松本、西尾各氏と。8000円。(satonao)

5月28日(水)

Bourgogne Hautes Cotes De Beaune 1994/Jayer-Gilles(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ボーヌ/ジャイエ・ジル)
アラン・ジャイエの甥っ子ジャイエ・ジルの白ワイン。大変おいしい。ナッツ香、ハニー香に富み、バニラの香りも感じられる。舌ざわりはあくまで柔らかく酸味はほとんど感じられない。コクが素晴らしく飽きがこない。なんともいいようがない不思議な甘み。だが決して甘口ではないのだ。気に入った。苦楽園の松屋にて3100円。(satonao)
最初から最後までフローラルブーケの香りがしてお花畑にいるような気分。時間が経つに連れてヴァニラの香りもしてきて香りを嗅いでいるだけで夢見心地になれる。白ワインでここまで香りに酔ったのははじめて。(yuko)

5月25日(日)

Chateau Grand-Puy Ducasse 1993/(グラン・ピュイ・デュカス)
ポイヤック村の第5級格付け。アタックはしっかりあるのだが柔らかく上品。余韻もながく素晴らしい趣を見せる。メルローが多いのだろうか、バランスに富み獣味もほのかに感じられる。かなりおいしい。時間が経つに従いいい意味での埃臭さが出てきて好み。大満足。3080円。(satonao)
久しぶりで酸っぱさが際立たないカベルネ主体のワインに出会えた。香りも良かったが最初きつかったタンニンも時間が経つと驚くほど柔らかく変化してとても美味しかった。(yuko)

5月18日(日)

Bourgogne Blanc Cuvee Latour 1994/Louis Latour(ブルゴーニュ・ブラン・キュヴェ・ラトゥール/ルイ・ラトゥール)
第三回ACBに使った白ワイン。爽やかでフルーティーな香りだがけっこう味はまったりと濃い感じ。シャルドネ種のワインでもモンラッシェ系のような感じがした。(yuko)

Premier Vin du Chateau de Pitray 1994/(シャトー・ド・ピトレー)
これも第三回ACBに使った赤ワイン。コート・ドゥ・カスティヨンのメルロー種主体のワイン。先月飲んだ「プピーユ」と同じような感じでバランスが良く凝縮感もある美味しいワインだった。まだまだ若いがつんつんとんがったところがなく、飲みやすいと評判だった。(yuko)

5月17日(土)

Connetable de Talbot 1992/(コネターブル・ドゥ・タルボー)
サン・ジュリアンの第4級シャトー・タルボーのセカンド。セカンドとは言ってもとてもよくまとまって、果実味、酸味、渋みともにバランスがとてもよくて美味しかった。よく92年のボルドーのワインを開けると酸味の強く感じるものに出会うが、このワインはちょうど今がのみ頃なのかもしれない。神戸のフランス料理店「ビストロ・ドゥ・リヨン」にて11000円。(高い!!)(yuko)

5月16日(金)

Condrieu 1994/E.Guigal(コンドリュー/ギガル)
ヴィオニエ種の白ワイン。味はなんだかほんのり甘く少し苦味もありまるでグレープフルーツそのもの。ゲヴュルツトラミネールもグレープフルーツっぽい味がしたがゲヴュルツ…のほうがフレッシュジュースのような感じで、コンドリューは濃縮還元100%果汁のジュースのよう。それだけ濃い味がしたというわけ。1〜2杯はわりとスイスイと飲むことができるがだんだん飽きてくる。同じローヌ地方の白ワインでエルミタージュを以前飲んだが、マルサンヌ種の白ワインはもっと不思議な味がした。(yuko)

Pommard Clos Blanc 1988/Albert Grivault(ポマール・クロ・ブラン/アルベール・グリヴォー)
コート・ドール最大の村ポマールの1er Cruの赤。濃縮感はあったが力強さに欠ける。わりと無個性。もっと刺激的なところがあるかと思ったがおとなしいワインでした。可もなく不可もなし。家で稲岡三生さん、優子と。(satonao)
ポマールも飲んでみたいワインのひとつでとても期待して栓を抜いた。いわゆるピノ・ノワール の香りはするのだが「はっ」とするような強烈な華のある香りがしてこない。味は複雑ではないがそれなりに深く果実味もまだ感じられて美味しかった。が、香りがもっと華やかだったら「幸せ」を感じられたのに。#もbもつかないソ(G)の音といったところ。(yuko)

Vieux Chateau Certan 1981/(ヴィユー・シャトー・セルタン)
ポムロールの赤。メルロー種60%。あのシャトー・ル・パンと同じ所有者とか。一口にいうと大変バランスのいいワイン。ぎゅっと詰まった香りは埃だらけの地下室を思わせむせ返る。が、口に含むと柔らかく丸く優しいワインと変わる。アタックはほとんどないが余韻が長い。そして樽香っぽい複雑なアロマがいつまでも残る。とっても僕好みだ。苦楽園の松屋で7000円とは安い!家で稲岡三生さん、優子と。(satonao)
「メルロー種主体のワインを」とリクエストして選んでいもらったワイン。私にとって81年はボルドーのものでは今まで飲んだ中で最古の年。どんなに柔らかくて丸くて優しいワインだろうと期待が高まる。香りは想像していたよりやや若々しくまだ角が取れ切っていない感じ。でも下草の湿った香りは感じられ、置いておくとますますしっとりとした香りに。味は最初澱が回っているような粉っぽい感じがして、デキャンタージュすればよかったと少し後悔したが、グラスに注いで時間を置くとだんだん落ち着いてくる。渋みは無くまた酸味も感じられないがまだちょうど良い具合に丸くなりきっていなくて滑らかさに欠ける。「幸福」一歩手前。(yuko)

5月15日(木)

Latricieres-Chambertin 1988/Pierre Bouree(ラトリシエール・シャンベルタン/ピエール・ブーリー)
ジュブレ・シャンベルタンの特級畑の中でも特に評判のいい畑だが保存せいかドメーヌのせいかその魅力がわからないままであった。色は薄い煉瓦色で美しかったが香りは平板、味も酸味が強いばかりで広がりも余韻もない。ニューヨーク出張からわざわざ持って帰ってきたのにがっかり。家で優子と。(satonao)
シャンベルタンの特級飲みくらべが夢の私としてはかなり期待して開けた。グラスに注いで香りを嗅ぐがくるくると回さないと立ってこない。やっとこさで立ってくる香りはまさしくピノ・ノアールの華やかな香り。でもなんだか死にかけている感じ。飲んでみてこれははっきり言って美味しくないと思った。いかれてとは思わないが面白みがまるでない。ハーフボトルのせいかしら?(yuko)

5月14日(水)

Domaine de Chevalier1992/(ドメーヌ・ドゥ・シュヴァリエ)
グラーブの有名な赤。大変しっかり落ち着いた深い味がして好ましい。香りは最初からバランス良く味も成熟している。92年は飲み頃と見た。樽香が少し。成熟したイチゴジャムと下草のかぐわしさ。西麻布のツバキにて8500円。八重樫さん、松木さんと。(satonao)

5月10日(土)

Alsace 1993 Gewurztraminer/Hugel(アルザス・ゲヴュルツトラミネール/ユジェル)
ゲヴュルツトラミネール特有の甘いグレープフルーツの香り。だがさっぱりしていて複雑で後味はすっきり。なかなかたいしたものだ。ユジェルでないものを飲んだことがあるが、やっぱりユジェルはひと味違う気がする。家で小田匡俊夫妻と。(satonao)
甘くてフルーティーでワインになれていなくてもこれは美味しいねという味。ジュースのような口当たりの良さだが、後でベタベタした感じが残らない。マンステールにはアルザスの白とともにといわれているが果たしてあうのだろうか?(yuko)

Chateau Giscours 1992(シャトー・ジスクール)
マルゴー村メドック3級格付の赤。華やかでしっかりはしているのだが、味はおとなしい印象。大人っぽいというより無口なのだ。もう少ししゃべってくれないと困るなぁキミ、って感じ。時間が経つにしたがって少しは饒舌になるかと思ったら…相変わらず黙ったまま。面白くない。家で小田匡俊夫妻と。(satonao)
開けたばかりのときは特に深みがあるわけではなかったが、味が濃く潜在的に何か秘めているにちがいないと期待させるワイン。まだビンテージが若いせいなのだろうかどうももうひとつ力を発揮しきれないうちに一本空けてしまった。(yuko)


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