リコッタ
Coulommiers
産地イタリア、(南イタリア全般)
原料(輸入されるものは)牛乳、(本場では)羊、牛、水牛乳
乳脂肪分15〜30%
形状裏ごしタイプのカッテージチーズのようなクリーム状。プラスチックのカップ入り。
タイプフレッシュタイプ
季節1年中
プロフィールリコッタとは「二度煮た」という意味。このリコッタチーズはチーズを作る過程で生じるホエー(日本語では乳清・・・市販のヨーグルトをかき混ぜた後に静置していたら分離する透明の液状のもの)に新たにミルクを加えて作る。
ホエーの中のタンパク質が加熱することによって固まり(卵白を加熱したような感じ)、それを集めたものがリコッタチーズ
。ホエーにはたんぱく質やカルシウム、鉄、ビタミンA、B類などを豊富に含んでいるうえ、乳糖を多く含んでいる。しかし乳脂肪はそれほど含まれていないため、ホエーで作るリコッタチーズはほんのりとした甘みがあり、また乳脂肪分も低い。基本的には熟成をさせないチーズ。
日本に輸入されているものはほとんどが牛乳製で、「リコッタ・アッラ・パンナ」といって生クリームをホエーに添加して作り乳脂肪分がやや高めに仕上がっているものが一般的。保存するために水分を抜いて加塩して熟成させる「リコッタ・サラータ」というのもある。イタリアでも南イタリアを中心に作られていて、もともとはペコリーノ(羊のチーズ)などを作ったときに排出されるホエーを利用していた。
食べた感想 わりとどのチーズ屋さんにも百貨店にでも売っているリコッタですが、今まで買ったことや実際に手に取ってみたこともありませんでした。ワインと共に楽しむチーズというより、フランスのフロマージュブランのように朝食のヨーグルト感覚で食べたり、製菓材料として使ったり・・という位置付けで、そのわりには決してリーズナブルな感じがしないので気持ちが向かなかったのです。
イタリアではチーズを作った後の余り物(ホエー)を再利用して作るものということで、日本の豆腐のように非常にポピュラーで手軽に食べる食品のようです。そして鮮度が良いほど美味しいらしく、本来日持ちもそれほどするものではないようです。
同じイタリアのフレッシュタイプのチーズでマスカルポーネがありますが、こちらは乳脂肪分が80%と非常に高くまったりとしていますが、リコッタは30%以下なので非常にさっぱりしています。そして乳糖(牛乳を飲むとお腹がゴロゴロになるという人がいますが、それはこの乳糖の仕業)が多く残っているので、ほんのりと甘くこれだけでもお菓子のような感じで食べられます。もちろんこの上にハチミツやジャムなどを添えたら立派なデザートに。
まだ見たことも食べたこともないのですが、保存できるように塩を加えて水分を少なくしているタイプの「リコッタ・サラータ」や熟成させて固くした「カチョリコッタ」などは、料理にそしてワインと共に楽しめるチーズとして、調味料にと幅広く使えるそうです。
イタリアの人々の暮らしに密着したチーズこそ、実際に訪れて現地の食べ方で食べてみたいものです。
合うワインスパークリングワイン。(うんと冷やして)
朝食にカフェオレと共に。
合うパンバゲット、クラッカー、マリービスケット。






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