エダム
Edam
産地オランダ
原料牛乳
乳脂肪分40%
形状直径約14cm、高さ約14cm、重さ1.8kg
タイプハードタイプ
季節1年中
プロフィールオランダを代表するチーズといえば「ゴーダ」だが、「エダム」はゴーダに次いで生産量、輸出量が多い。
名前は北オランダの港町の名前に由来している。この町からエダムを船積みして輸出した。
マイルドな口ああたりが日本人にもウケが良く、熟成がそれほど進んでいないしなやかなものはテーブル用に、熟成して固く締まってきたものはおろして調味量的な使い方ができる。
輸出用は赤いワックスをかけているので、通称「赤玉」などとも呼ばれている。
ミモレットはこのチーズと同じような作り方で形も似ている。
食べた感想オランダのチーズといえばまずは「ゴーダ」を思い浮かべます。それもそのはず、オランダでも60%も生産されていて輸出も圧倒的に多いチーズということです。それに次いで生産量や輸出量が多いチーズ、そして知名度も高いチーズというのがこの「エダム」といえるでしょう。
ゴーダ同様、くせがなくマイルドでまるで「プロセス」チーズのような印象があるので、白カビタイプやウオッシュタイプ、青カビタイプなどのかなりクセのあるソフトタイプのチーズを食べ慣れてしまうとやや物足りなく感じてしまいがちですが、忘れていた頃に一口食べるとこれがなかなか印象的なものです。
熟成の期間により味もまちまちですが、私が今とてもはまっているのはまだそれほど熟成が進んでいなくて、チーズがややしっとりとして弾力がある感じのものです。エダムも熟成が進んで固くなったものはパルミジャーノ・レジャーノ同様に旨みがぎゅっとつまっていて、そのまま食べてもかなり濃厚だしおろして調味料としても使える塩味もあります。でもしっとりとしているものはそれほど味も濃くなっていなくてほのかに酸味が(チーズの柔らかい甘みのうしろのそっと隠れている酸味)感じられるのです。なんとも奥ゆかしくて、その酸味が味にリズムをつけているような、チーズとしての深みを作り上げているようです。
クセが無いのでワインのお供としてだけではなく朝食のトーストに気軽に楽しめるのも嬉しいです。タダのスライスチーズよりも格段にランクは上です。
ただつまらないことですが赤いワックスが周りを覆っているために、ナイフを入れるとチーズの断面にうす〜くワックスが伸びて付いてしまうのが玉に傷。ナイフの表面にもワックスが薄く付くので丁寧に洗わないといけないので、カットするときにはワックスを上手に外してカットしないと。
最近ワックスの中に「ナタマイシン」という日本では禁止されている防かび剤が含まれているとかで、ワックスがけのゴーダチーズは輸入ができないとのこと。同じようにワックスがかかっている「赤玉エダム」はなぜ許されているのかしら??
合うワインコクのある白ワインや、フルーティーな赤ワインなどを。
合うパンバゲット、パン・ド・カンパーニュ(田舎風のパン)。食パンにのせてトーストしても良し。




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