| 過去のチーズ系主婦日記(2002年8月〜12月) |
|
2002.12.5(thu) 11月9日(土)に子犬を迎え入れた。 まさか自分の家で犬を飼うなんて。10歳頃からずっと一軒家に住んでいたが犬や猫を飼うなんていうアイディアすら湧いたことがない。どちらかというとペットを飼うのは嫌いな方だと思う。ペットもそうだけれどアイドルとか憧れのスターとかそういう対象が小さい頃からあまりなかったように思う。動物や生きているものに対して(人間を含む)愛情が薄いのかもしれないなぁ、と悩んだ時期もあった。 なのに、どういうわけか犬を飼うことを承諾してしまっていた。しかも室内犬。庭に紐でつないで飼うのではなくて、部屋中を自由に走り回れるような飼い方をする犬を選ぶなんて! そもそも「犬を飼いたい」と言いだしたのは、ダンナ。まだ関西のマンション住まいの頃から「一軒家になったら犬を飼うぞ」と野望は持っていたようだ。娘が幼稚園に行きだした頃から「情操教育の観点からも生き物を飼うのはいいぞ」なんて良く言っていたが、私は密かに「動物より人間の弟か妹を産んで子育てに参加してもらった方がマシだ」と心でつぶやいていたのだ。←実際に産んで大変なのは私かもしれないけど。 2年前の秋、土曜日に仕事で1日家をあけた日があったのだが、夜に家に帰ってみたらいきなりハムスターが2ひきもいた。その日の昼間に父と娘で仲良くペットショップに行き、ハムスターと立派なハウスを購入してきたということだ。完全な事後承諾。 「世話は私達がするから!」と言い切った娘だったが、何のことはない2週間もすると飽きてしまって結局はわたしがいろいろと手を出さなくてはいけないハメに。 ハムスターも2年も経つと老人になり、餌のひまわりもタネの殻を割ってやらないと食べられなくなってしまった。その殻割りの地味な作業はすべて私。 娘は「そんな細かいこと、小さな私にはできない」とかいって、ぜんぜんやらない。 そんな哀れなハムスターも私の世話の甲斐があってかどうかは知らないが、2年ほどの天寿をまっとうした。その亡骸を庭先に埋めることも待たず、父娘は「次は犬が飼いたいね〜」などと話し合っている。しかもネットサーフィンをして犬種を和気藹々と話し合っている。 「去る者、日々に疎し」ってことですかね。それにしてもあまりにも薄情な気がした。 ますます私の中で犬を飼うということに対しての嫌悪が広がっていく・・・。 なのに、どういうわけかダンナの泣き落としに根負けしてしまった・・・。 「犬って、現代の癒しの一つなんだよね。残業で遅く帰ってきたとき、リビングの電気だけがぽつんと灯いていて、家族は熟睡していて誰も迎えてくれない、ってときにでも犬はしっぽを振って歓迎してくれるもんなんだよね。」 そうか、11時半には絶対に寝てしまっている私、冷血な人間なのかもしれない。と反省しつつ、でも起きていられないよなー、その役目を犬がしてくれたらいいよなー、なんてちょっと心が動く。 「犬って、家の中でいつまでもカワイイ存在でいてくれるんだよね。子供は成長すると自我が芽生えてだんだん生意気になっちゃって親から離れていくけれど、犬はずっと服従してくれるからね。」 うん、確かに成長する我が娘は嬉しくもあるが、寂しいものでもある。どんどんスキンシップがなくなってくるし、もう抱っこしてくるくる回すようなことも物理的にできない。 外堀をじわりじわりと埋めていくよなダンナの策略を感じつつ、それでも私ははっきりとは「YES」を出していなかった。 ※ 次回に続く。 2002.09.29(sun) 来月、紅茶とチーズというテーマでセミナーの講師を担当することになっているので、にわか勉強ではあるが今一所懸命にいろいろな紅茶とチーズの組み合わせを自宅で試してみている。 今までも何度か紅茶とチーズの取り合わせで講座をチャレンジしてきたが、だいたいにおいて紅茶=英国という図式から、イギリスのチーズを用意することが多かった。 しかし今回はあえてイギリスのチーズは一つも出さずに、ごくごく一般的なナチュラルチーズに合わせてどうかということをレクチャーすると決まっている。 ごくごく一般的なナチュラルチーズというのはカマンベールだったり、ブルー・ド・オーヴェルニュだったり、コンテだったり。チーズ道にちょっと足を踏み入れた人なら、一度や二度は必ず口にしているはずの「イロハ」的なチーズ。 果たして紅茶はワインに次ぐあるいはそれを越えるチーズのお相手となり得るのだろうか!? 紅茶は中学の頃から朝食にはいつもミルクティーを飲んでいたからそれなりに生活には密着した近しい存在。けれど紅茶道には全く足を踏み入れていないので、茶葉にこだわって聞き茶のようなことはしたことがない。もちろんダージリンとかアールグレーとかそう言った名前は知っているが、キーマンやウヴァ、アッサムとかになると味を聞き分けることはできない。 そんな状態で紅茶とチーズのマリアージュについて話ができるのか?いやできない。 というわけで、ティーインストラクターの方からお茶の葉っぱを分けていただき、5種類の紅茶と5種類のチーズを並べて相性をひとつひとつじっくりと確かめることを繰り返している。組み合わせは5×5の25通り。 まず代表的な茶葉をセオリー通りのお茶の入れ方で入れてみる。(新婚以来使っていなかったティーコージなんかも使ったりしてみる) う〜ん、どれも飲んだことある味。でも舌の記憶にはちゃんと分類してプリントされていない。改めてダージリンはこんな感じ、ウヴァはこう・・・とテイスティングシートにコメントを書き込む。 お茶の葉によってこんなに違うんだ。次から私はブラインドできるかも・・と思いながら、せっせと励む。 ※後ほどインターネット検索で紅茶のHPをの見てみると、私のコメントはかなり的はずれなことが書いてあったりもした。お茶の入れ方ひとつで味も変わっちゃうしなぁ。ブラインドテイスティングはまだまだできないなぁと、先ほどの感想は早くも撤回。 そして今度はチーズを囓って口の中に風味を広がらせてから紅茶を飲む。するとワインと同じように味に変化が生じるものがいくつかある。ワインのようにタンニン(渋み)がどの紅茶にも存在し、その渋みの感じ方が微妙に茶葉によって違ってくる。チーズによってタンニンがきれに中和できるもの、中和されずに残ってしまうものなど様々。しかもチーズの種類によってタンニンの感じ方が違ってくる。これは奥が深い! 味はどれも多い少ないはあるが変化する。しかし変化して「心地よい」か「心地よくない」かは人の感じ方次第だ。 私はたぶんチーズをより美味しく食べるために、という意識の元で紅茶を飲むし、紅茶ファンは紅茶をより楽しむためにチーズを食べるだろう。アプローチの方法の違いでも感じ方が変わってくるはず。 25通りためしてみたものの黄金のマリアージュというものがどういうものなのか、なかなか決定できない。みんなに「これとこれはマリアージュします」と自信を持って話すことができそうにない。 結論としてはマリアージュすると感じるのは個人個人であって、講師や先生が決めることではない。講師はガイドとして「このチーズとこの紅茶を合わせると、このように変化します」という官能的な変化の事実のみを語ることしかできない。 その事実に対して押しつけがましくない程度に、私は個人的な好みを述べようかな。 2002.09.24(tue) 「うわぁ、いい匂い!木に咲く黄色い小さい花の香りだ!」 今朝7時45分、娘が学校に出かけるときに大きく深呼吸をしながら玄関出たところで叫んでいた。 どれどれと私もつっかけを履いて出てみると、ひんやりとした空気と共にキンモクセイの良い香りが。 暑かった日々も徐々に朝夕が涼しくなり、秋雨前線が停滞し、夜にはコオロギの鳴き声が響いてくると徐々に秋の深まりを感じてくる。キンモクセイの香りもそんな秋の深まりを感じるためのひとつである。 スーパーに並ぶ野菜や食材の変化で秋を感じることもある。 ほんの数日前まではスーパー入って一番目に付くところに枝豆が山のように並べられていたのに、今ではシメジや椎茸、エリンギなどキノコ類のオンパレードに。うちでは枝豆がまだ食べたいのよー、と思いながら枝豆を探すがホントにすみっこに追いやられていて、かつてのあのスター選手ぶりは過去の栄光のような落ちぶれぶり。 そんな秋の食材に惹かれて栗を購入。娘が「栗ご飯食べたいなぁ」と一言いったから。 家に持ち帰えりさあ、どうやって作ろうかと料理の本をめくると、「鬼皮を剥きやすくするため水に3〜4時間漬けておきます」。夕飯までにそんな時間ないよ、と思い無理やり包丁で剥いてみようと試みたが、硬いの何の。あきらめて翌日の献立にした。 さて次の日、朝から栗を水に浸して皮を剥く。鬼皮はふやけ気味でこともなく剥けたのだが、その下に潜んでいた渋皮がなかなか手強い。栗のピッタリとくっついている皮なのであまり分厚く向いてしまうと実が小さくなるとケチってなるべく薄くと手元に力を込めて剥きにかかった。するとこれが思った以上に重労働で10個も剥くと手がヘトヘトに。 鬼皮剥きから実に2時間近くもかけてようやく栗ご飯に入れられるような姿に栗を整え終わった。 こんなに時間をかけたにもかかわらず、たった一品しかできないというのは何とも解せない。(しかもメインディッシュでなくただのご飯) 予定では他のお献立もいろいろとあったのだが、時間不足で簡単なものに変更。 これまではすでに剥いてある栗を買ってきて作っていたからどうってことなかったけれど、栗ご飯ってこんなにたいへんなものなんだろうか? もっと楽に剥く方法や道具があるのではないか? スーパーに売っているすでに剥いてある栗って、いったい誰がどうやって剥いているんだろう。あの作業を一日やっているのだろうか?人間がすべて手作業でしているのだろうか? スローフードじゃないけれど、食に関しては自分の手でできることは自分でしたいなと思うが、栗ご飯はよっぽど時間に余裕がないときでなければ作れないと実感した。 これからは年に1度の秋の行事とするかな。娘も大きくなってキンモクセイの香りがする頃に、栗ご飯を食べたな、それが佐藤家の習わしだったな。って大人になって気づいてもらえたら、それはそれでいいかな。 2002.09.20(fri) 今朝届いたメールで、「チーズをよく食べる人は食べない人より唾石ができやすい」の法則を宮崎のKさんが説明してくれた。 「唾は、簡単に言うと、血液由来です。 その血液中のカルシウムが唾石の原料になります。 ですから、血液中のカルシウムが多い人は、唾石の原料をたくさん持っています。 また、御存じのようにチーズには良質のカルシウムがたくさん含まれています。 しかも、効率良く体内に取り込めるバランスでカルシウムはチーズの中に入って います。」 毎日欠かさずチーズを食べる私はその石の原材料をたくさんため込んでいるということだ。 そうか、カルシウムも骨ばかりになるわけではないのね。 ちなみに私の骨密度はおかげさまで平均より10%近く上だった。あと2人くらいは子供が産めそう!←育てる元気はない。 チーズの栄養素は多い順に @水分 A脂肪分 Bタンパク質 となっている。(どこかの試験問題のようだ) チーズの種類にもよるけれどだいたい全体量の半分くらいが水分。水分を抜き取った半分くらいが脂肪分、ということ。 「チーズを食べると太る」といわれるのはそのような理由からだと思う。しかし私としては「チーズをよく食べる人は食べない人より太りやすい」と言って欲しい! カラダのことはよく分からないけれど、チーズをずいぶん食べている私だが(たぶん1日に50g〜100g位は軽く食べている)体脂肪となって身体にはそんなに付いているとは思えない。 むしろ、ケーキだのクッキーだのをたくさん食べた方が体重にはばっちり現れる。 食後に甘いものが恋しくて、いつもちょっとだけ(のつもり)クッキーとかチョコレートとかをつまんでしまうのだが、すると見る見る体重は増える。あ、いけない!と思いしばらく我慢して食べないでいるとまた元に戻る・・・ということは良くあるが、チーズを食べているからといって体重の増加はない。←隠れ肥満の可能性はある。 チーズには上記以外の栄養素として豊富にミネラル分が含まれていて、足りないものはビタミンCくらいなものだそうだ。ミルクから作っているから当然でほぼ完全栄養食といえる(しかもタンパク質、脂肪などは消化吸収されやすい形で存在している)。 とても残念なことに私は小さな頃は偏食がひどく食も細かったので、成長期に必要な栄養素が不足しがちだったのではと考えられる。おかげで身長は家族の誰よりも低い(おばあちゃんよりもチビだ)。 そんな過去を今さらなが反省し、自分の娘には「栄養を考えた食事だから残さず食べなさい」と口を酸っぱくして言っているが、チーズは毛嫌いしている。発酵した味やにおいが子供には受け付けないのかもしれないが、今食べておいたらきっとイイコトあるのになぁ。それに今食べておかないと効果が出ないんだけれどなぁ。 30歳過ぎてせっせとカルシウム取っても石しか作れないんだから。 ま、結論としては身体によいといわれているチーズも「食べ過ぎない」こと。ほどほどの量が最大の効果を生むのだろう。 2002.09.19(the) 原因不明の唾液腺の痛み、ウソのようになくなった。 痛みが取れたキッカケとなる出来事のようなものはわからない。 血液検査の結果を聞きに再び内科を訪れたところ、血液から推察するに特に異常はないようだ。 痛みの様子、痛みが全くなくなったという事実を伝えると、「それは唾石ですね」とまたまた知らない病名が。 唾液腺の中に石が発生し、その石が唾液の分泌口をふさいでしまうため食事のたびに唾液腺が大きく膨らんでしまって痛みを生じていたらしい。 何かの拍子でその石が飛び出して痛みが劇的になくなった・・・というのがお医者さんの見立て。 「一応、耳鼻咽喉科でレントゲンを撮ってもらってください。まだ小さな石があるかもしれませんし、今後のアドバイスもいただけるはずですから。」と丁寧に近所では評判で行列ができるほどの(ラーメン屋かいな!)耳鼻科に紹介状を書いてくれた。 紹介状を書いてはもらったものの痛みがないのに混んでいる耳鼻科にレントゲンを撮りに行く気にはなれず、そのまま放置している。 ま、幸せな食生活はまた私の元に戻ってきたことだし、めでたしめでたし、ということで。 日記を読んで宮崎のお友達Kさんが早いうちから「それの症状は唾石でしょうね」と教えてくれていた。 Kさんは歯医者さんで年に1回くらいはその症状の患者さんが診察に訪れるそうだ。口の中が痛いとなると「歯医者」なのだろうか。私は顎の下にぼこんと腫れたので「内科」に走ったが、素人としては見たことも聞いたこともない症状がでるとどこに走ったらいいのか判断しかねる。 特にわかりにくいのはお腹の痛み。内科なのか外科なのかはたまた婦人科なのか。うら若き女性にとっては婦人科に行くのはかなり勇気がいる。 私の友人のお嬢さん(4歳)がある日腹痛をうったえ、小児科にかかったが「食べ過ぎか寝冷えです」と診断されたそうだ。痛み止めをもらって帰されたがその後も良くならず、救急で小児外科に回されたそうだ。そこでも「?」でまた小児科に回って・・・と最終的に婦人科でみてもらったところ「卵巣膿種」だったそうだ。まさかこんな小さな子供が、と素人でも思うけれどその病院でも年に数例はあるとのこと。 カラダはつながっているし、痛みは複合的な要因で起こる場合が多い。お医者さんは自分の専門の分野以外のこともよ〜く勉強していないとならないから大変だ。 (私もチーズ以外の分野もよーく勉強しないと・・と反省。←あまり関係ないか。) 宮崎のKさん曰く、「チーズをよく食べる人は食べない人に比べると唾石ができやすい」とのこと。 なんでなんだ?カルシウムをいたずらに取りすぎるのも良くないのか? しかも、まだ石は唾液腺内に残っている可能性も指摘された。またそれが入り口(唾液の出口)に引っかかるとあの痛みが襲ってくる!ということだ。 早くレントゲンを撮って石が残っているか否かを確認しないと!と思う反面、痛くなってからでも良いかなぁ〜、とくじける心も。 まるでロシアンルーレットな日々だ。 2002.09.12(the) 体力にはわりと自信がある。小柄ながらよく食べてよく眠り、不摂生とは無縁の生活を送っているたまものだと思っている。 夏バテもせずなんとか今年も乗り切れたのだが、一昨日から急に食事が喉を通らなくなっている。 月曜日の午後、チーズセミナーで生徒のみなさんと試食をしていたときのこと、いつものようにチーズの味を確かめつつゆっくりと食べていたら口の中に異物感が。異物感というよりしびれたような感覚が。歯医者さんで歯を治療するときに歯茎にする麻酔の注射が効いてきた直後のビリビリとしたような感覚。それが左下顎の付近に。 何だろうなぁ、食べにくいなぁ・・とその時は気にしていなかったが、その日の夕食時には食べていると単なるしびれから痛みに変わっていった。あまりの痛さに(のたうち回るほどではないが)食事をする手を止めないといけないほど。空腹感はあるので本能は「食べたい!」と叫んでいるのだが、痛みを伴うため理性は「食べたくない」となり、葛藤している状態。 痛さのあまり、顔の下あご付近を触ってみるとぷくっと腫れている。まるでおたふく風邪で耳の下が腫れているように。 なんだろう?リンパ腺? 全く身に覚えのない症状だ。でも出血したり吐いたり、発熱したり、気分がすぐれなかったりというようなことがないため、緊迫感はないが。 しかも食べることをやめて15分もすればしびれがだんだんおさまってくる。そのうちそんな症状があったことすら忘れてしまっていつものように元気になる。空腹感も少しはお腹の中に食べ物を入れるためになくなってしまうし。 さてその翌日の朝。 前日のことをすっかり忘れていつものように朝食を取る。すると5口目くらいでまたもやプク〜っと腫れてきてジンジン痛む。それ以上、食べ物を口に入れることを躊躇するくらい痛い。 これはただ事ではないかもしれない、と思い近くの内科へ診察してもらいに行った。 お医者さんの触診では「唾液腺が腫れてますね」ということだった。 そうか、腫れていたのはリンパ腺ではなくて唾液腺なのか。唾液腺ってこんな所にあるのか。←新たな発見で思わず感心してしまった。 どうして唾液腺が腫れたんですか?という質問をすると、「わかりません。とにかく検尿と採血をします。結果は三日後にでると思いますのでまた来てください。」と帰されてしまった。 そのうちほっておけば良くなるかもしれないな。とその時点ではまだ思っていた。 しかし食事のたびにおそってくるあの痛みと違和感。食事が何よりも楽しみな私にとっては痛みによる苦痛の他に、精神的に満たされていく快感を奪われてしまっていきなり食事というものが色あせたものになってしまった。 比較的楽に食べられるのは豆腐とかプリンのような噛まずに飲み込めるものやスープ状のもの。唾液が分泌される暇がなく喉を通るものがいいみたい。昨日の昼ご飯はプリンだったし、夕食は豆腐がメインディッシュだった。(もちろん家族にはちゃんとしたものを作りました。) そんな食事をしていると娘は「入れ歯が合わなくて噛んでものを食べると歯茎が痛い下のお爺ちゃんみたいだね」と指摘する。(最近義父はしばらくは柔らかいものしか食べられないため、ジューサーを購入したという経緯がある) 80歳まで自分の歯を残そう!というキャンペーンを歯磨き業界(もしくは歯科医師会)はしているが、これは当たり前の楽しい生活を営むための必要最低限のことなんだなぁ、と納得。 歯は大切にしないとね。>まずは唾液腺の腫れを何とかしろよ〜なんだけど。 明日には結果を聞きに行くので治療が始まり少しは症状も改善されることを願っているのだが、また今日も食事が辛そうだ。何でも好きなものを美味しく食べられる幸せ、また私に戻ってくるのかしら。 2002.08.30(fri) 今年になってから3回目の沖縄に行って来た。 佐藤家の沖縄ブームは約4年前いや5年前くらいにはじまり、知れば知るほど深みにはまっていくようになってきている。 何かにものすごく感動する、というハマリ方ではなくてじわりじわりと良さが染みこんでくるような。 最初はどこかしらエキゾチックな匂いが新鮮で旅人として心地よかったのが、だんだん第2の故郷のような愛着が湧いてきてこの地に根を生やして生活をしてみたいような気分になってきている。 とはいっても現実にはダンナの仕事や娘の教育、私のチーズの活動を考えたら今すぐに実行、なんてことはとてもふんぎりが付かなくてできやしないけれど、漠然とした「夢」として持っているのは悪くない。ま、老後のささやかな計画、ということになるのかな。 今回の旅行は那覇を中心に海産物についての調査(?)や取材が主だった。初めて海釣りにも挑戦し、グルクンや食べられる魚(←名前を忘れてしまった)をドッサリ釣り上げた(私じゃなくて同行した釣り名人がほとんど釣った)。 グルクンとは沖縄の県魚にもなっている魚で、唐揚げが私はお気に入りの食べ方。沖縄の魚だけあり真っ赤な姿をしているが、なんと海中や釣り上げた直後は青いのだ!しかもスカイブルー。熱帯の魚だなぁ。 釣った魚を料理店に持ち込んで調理をしてもらった。刺身や煮付け、変わり揚げ、中華風などなどいろんな姿になってテーブルにあがった魚たち。新鮮ということだけは確かだからよりいっそう美味しい。 そしてオリオンの生(ビール)と泡盛。泡盛もいろんな銘柄があって、それぞれに個性があり面白い。強いお酒だからがぶ飲みはできないが、ロックにして香りも十分に楽しむ。香りの華やかなもの、すっきりとしたもの、そして今回出会ったのは「臭い」もの。この「臭い」香りがする泡盛は石垣島で作られている「白百合」(名前はきれい)という銘柄のもの。香りも個性的なら味も個性的。どことなく泥っぽい。思いっきり野暮ったい泡盛だ。 泡盛を良く知る人に聞けば、こういう味わいの泡盛は意外とくせになってしまうそうだ。さしずめチーズでいうウオッシュタイプといったところか。 今回の旅行では沖縄原産といわれている豚肉「アグー」を食べたり、グルクン100%で作っているかまぼこ製造所のおばちゃんを訪ねたりと盛りだくさんなスケジュールだった。本当は31日まで滞在する予定だったが、台風15号が沖縄に接近中!ということで、早々に東京に引き上げてしまった。(暴風雨でホテルに閉じこめられるとつぶしが利かないのよね〜) 以上のようなかなり楽しい旅行をしたつ・も・り・だったが、楽しかったのは夫婦だけで娘は不完全燃焼だったようだ。そりゃそうだよね〜。小2の子供にとって食べ歩きとか食材を訪ねる旅なんて楽しいはずないよ。予定では後半はゆっくり海で遊ぶはずだったのだが、そこの部分だけキャンセルしちゃったわけだから。 今度は10月、まだ小浜島は泳げると思うからその時に楽しみはとっておこうね。(きっと台風ももうこないでしょう。) 2002.08.29(thu) 先週末、すごく久しぶりに(約9ヶ月ぶりくらいかな?)西宮でチーズ会を開いた。「アフタヌーン・チーズ・ブレイク」というこのチーズ会は確か1997年1月が初回で足かけ6年で24回も会を重ねている。 1997年頃はまだ私はチーズのことをあんまり知らなくて、自分自身がもっとチーズを知りたい、知るためには一緒に熱中する仲間が欲しい・・ということで、その時東京に住んでいた私のチーズの先輩にわざわざ講師として来てもらって、フランス料理店を借りて開催していた。 最初にしたことは確か7つのタイプのチーズを食べてみよう!というようなテーマだったと思うけれど、来てくださった方はほとんどチーズは初めてで、「一度に7つのタイプを食べるなんてことなんて初体験!」みたいなレベル。インターネットもそれほど発達していなかったから近所のパン屋さんやレストランに置かせてもらったチラシを見てきてくださったり、以前からの友人がサクラで来たりと今思うとおっかなびっくりの出発だった。 「アフタヌーン・チーズ・ブレイク(略してACB)」もその後は2ヶ月に1回のペースで開催し、くちこみやネットの普及で徐々に参加してくださる人数も増え、またナチュラルチーズの人気もワイン人気と共に順調に上がっていき、1999年のチーズの先輩の結婚を機に私が講師役を引き受けることになった。 フランス各地、イタリア、スペイン、イギリス・・などヨーロッパ各国のチーズを地域ごとに取り上げ、そして最近では乳種別(山羊、羊)など徐々にテーマをマニアックに絞っていき、ついに今回は「熟成」ということをテーマに開催をした。 2000年に東京に引っ越してからというもの、会場を取ることもままならないし娘の長い休みに出ないと関西に行くこともできないのでなかなか開催するチャンスがなく、2ヶ月に1回のペースが崩れてしまった。そうなると企画、開催するのにエネルギーを要するようになってきている。(クルマの発進と同じ。) 今回は特にマニアックなテーマにしてしまったので興味を持ってもらえるかどうかとても不安を感じつつ、出も最近私が一番興味を持っていていろんな人に知らせたいチーズの楽しみ方、ということで敢えてこのテーマを選んだ。 世間では各地でいろんなチーズ会があり、またチーズの学校も開講していてそういうところでは専門的なことを追求した授業が受けられるようだが、私の会はいちホームページ上で募集し、どなたでもどうぞ(レベル的には)というコンセプトなのであまり小難しいことをするのはタブーなのだ。 今回も募集以上の人数の方に申し込んでいただいて、チーズ会当日を迎えた。 いつもより念入りにレクチャーの組み立てをして、ポイントを絞り込み、また手を尽くして面白いチーズを手配し、ワインも無理を言って熟成違いのものを探してもらった(しかもかなり低い予算で無理をしてもらった)。 集まってくれたみなさんは、初めて参加するという方も多かったにもかかわらず、小難しい話を楽しんで聞いてくれたようで安心した。 チーズも種類こそ多くないが、カマンベールとセルシュールの熟成違いをそれぞれ3種類、合計6種類+別のチーズ2種類をじっくりと味わってもらい、それぞれが何かしら発見や面白さを感じてチーズに接してくれている様子が手に取るように伝わり、非常に感動した。 チーズ会を始めた6年前も「楽しい」と言ってくださる言葉をうれしく思っていたが、今回ほど強烈に反応が返ってくる(こちらにまで手応えがビシビシと伝わる)のは初めてで、チーズ会を開いていて良かったなぁと、会が終わってからも数日間じんわりとその余韻にひたっている。 確実にナチュラルチーズの人気は広がり、人口も増えている。そしてそう言う人たちがもっともっと踏み込んだ楽しみ方を求めている。今までの「チーズを良く知らない人へチーズを紹介する」というスタンスから「チーズの楽しさを体験できる場を提供する」とコンセプトを方向変換していく必要があると痛感した。ま、わたしもそのほうがやり甲斐がより大きくなって自分も楽しめるけれど。 次回はいつ開くことができるか分からないけれど、テーマは何にしようかなぁと日々考えている。 2002.08.20(tue) 今年もCPA(チーズプロフェショナル協会)の資格認定試験が7月末に行われた。 今のところ一次試験が終わり、来月に二次試験が控えている。一次試験は筆記試験で分厚い教本を一所懸命読み込んで試験に臨まねばならない。受験者は皆真剣で分厚い本のほとんどのページは色つきのマーカーの印で埋まっている。 私も横浜のNHKの講座で試験対策クラスをもっていたので、覚えなくてはならない量のスゴサは身をもって知っているつもり。自分が受験者だったらアタマの中にそれだけを入れる容量があるかどうか心配。 さてさて先週の土曜日に一次試験に通った対策クラスの生徒さんを家によびつけ、二次対策といってブラインドでチーズを食べまくった。 青かびタイプのチーズだけで6種類、ハード・セミハードタイプのチーズで7種類。 ワンカットのチーズを一つのお皿に並べ、どれが何のチーズかを記憶を頼りに当ててもらうという趣向だ。 みんなよくチーズは食べているのだが、名前を伏せて食べるということはあまりしないようで絶対知っているチーズなのに意外とわからない。 しかもいくつも並べてあるチーズの一つ一つが違う(見た目も味も)のも分かるのだが、じゃ、それがなに?となると、答えに窮してしまう。 特に難しかったのは青かびタイプのチーズ。 私は出題者なのでどれがどのチーズかということは分かっていたのだが、それでも番号をふってお皿に並べてしまうと、どれがどれだか分からないほど見た目が似ている。 よくよく見れば青かびの入り具合や色、チーズの色や肌つやも違ってはいるのだが、これまでそういうことに頓着しないで食べていたので、一つ一つを識別するのが大変。 でもじっくり観察して、ひとかけらずつ慎重に味をみていくとそれぞれの持ち味というものが感じられる。大雑把な印象は同じでも(青かびタイプのピリッと舌を刺すような刺激や塩辛さ)、カビの匂いやチーズのテクスチャー(食感)などにごくごく微妙な差があり、そこからチーズの識別をしていくことができる。 似ていてもそれぞれ個性がある、ということが分かると急に楽しくなる。もっと知りたくなる。 試験対策ではあるが、こういうことをこれからも続けていきたいなぁ・・・なんて密かに一人で考えてしまった。 さて受験を控えている生徒さんたちは・・・「早くこんな地獄から抜け出したい・・・!」とのこと。 ま、確かに今は自分の好きなチーズを食べることよりも、試験に出ると思われるチーズを出来るだけたくさん買ってきて、とにかく食べて食べてその味を覚えないとならないから。 この暑い夏に来る日も来る日もチーズを食べ続けもし試験に落ちてしまったら、二度とチーズなんて見たくない!という心境に陥ってしまうかも・・。 そうなって欲しくはないから「程々に頑張ってね」とアドバイスをしておいた。 私も10月に一つ試験があるのに、まだな〜んにも勉強をしていないので、さすがに焦ってきている。 「程々に頑張ろう」と思っているが、そんな気持ちじゃ落ちちゃうかな? 2002.08.16(fri) 昨日、友人宅に行く手みやげに、と思って青山のパティスリー・フジタのケーキを買いに行った。このお店、地下鉄の駅からも相当遠いし何て不便なところにあるんだろう・・・、とブツクサ考えながら。 (←ならもっと近場のケーキ屋にしろよ) ケーキを買って店を出て、ふと隣の店を見ると美容院のようなブティックのような青山にありがちな少しスノッブの入った「?」な店が。 気にもとめずどんどん行ってしまおうとしたら、娘が私の袖口をつかみ「おかぁさん、あの店、へんだよ。パンなんか売ってるよ。」と、私の足を止めた。 「パン屋」があればとりあえず入ってみたくなる私の習性を良く知っている彼女が、パン屋とは似つかわしくない店構えのパン屋を見つけてしまい少々戸惑っているようだった。 それくらいパン屋であることが違和感あるのだ。 「そうなの?!じゃ、覗いてみなくちゃ!」と扉に手をかけると、扉の横には暗証番号のキーボックスがあり、一見さんは入れないぞっ、というますます怪しい様相を呈していた。 ひょっとしたら秘密クラブのようなパン屋かもしれない、ドアはどうやって開けるのだろう?と扉の前で思案していたら、娘がグッと扉を押していとも簡単に開けてしまった。 なんだ、開いてんじゃん。 入ると細長いカウンターにパンが10種類以上横並びに置いてある。 パン屋のイメージってふわふわとしたファンシーさが全面にでているような店、あるいはオーガニックにこだわった店はどこか禁欲的で店じゅうに悟りの雰囲気が流れているような・・・、あるいはフランスのブーランジェリーを意識したエスプリが効いている小粋な店、そんなところが相場なのだが、この店は今までに見たこともない店構えと内装。 なんとパンを売っている奥にはBARがあるそうだ。 パン屋とBARのコラボレーション?・・・しかも定期的にパンとチーズとワインを楽しむ会をBARスペースで開催しているとのことで、これは一度参加してみたいものだと思っている。しかもチーズはあのエルベモンス熟成のチーズばかりだそうだ!(詳しくはこちらのHPで。) そうそう、エルベ・モンス熟成のチーズが最近新宿の小田急百貨店本館のトロワグロショップの一角で購入できるようになったらしい。新宿はめったに行かないのだが先日健康診断を受けるために新宿に行った際に寄ってみたが、ここでのチーズの扱いはひどかった。 トロワグロのパンや総菜、その他食材がたくさん売られているところに、チーズは人目に付きにくいところにぽつんと置かれ、しかも保存状態も売り方も最悪だった。 スペシャルな熟成がほどこされたチーズにもかかわらず、この売り方では買って帰った人が美味しく食べられるわけがない。しかも値段もエルベモンス価格なので相当高い。 売り場担当者はチーズのことをちゃんと分かっているのだろうか?売る気があるの?と温厚な私でも思ってしまった。 青山の秘密クラブ的なパン屋に話をもどすが、ここのパン屋はカム・シャン・グリッペの浅野シェフがプロデュースしているとのこと。全体的に良いお値段だが、ライ麦の入ったプチなんとか、というパンがモチモチしていて非常に美味だった。あとカレンツがぎっしり入っているパンとかもブルーチーズには非常に相性が良かった。カレンツがしなびていなくて適度にみずみずしいので甘酸っぱい味が濃かった。 それにしても、こんなところまでパンを買いに来る人はいるのだろうか?←いらぬ心配。 2002.08.14(wed) 暑い暑い・・・あぁ、暑い・・・。 今年の夏はひときわ暑く感じるが、特に天気予報で「ここ数年で最高の気温」というような表現がないから例年並みなのか。 私にしては珍しく食欲が減退して夏ばてぎみ。 朝は野菜ジュースにトースト&チーズを食べると昼ご飯の時間になってもいっこうにお腹が減らない。 しかし、夏休みの娘がいるがために昼ご飯をパスするわけにもいかず(彼女も食欲減退気味のようだが)、何か作ろうと、何が食べたいか一所懸命考える。 そうめんはキライなので蕎麦かスパゲッティか・・・なんだかワンパターンの昼食で夏休みもこう長いとマンネリだ。 そんな食生活を送りつつもなぜか夜ご飯の晩酌だけは欠かせない。 食欲がないとアルコールが恋しいものなのかなぁ。夕方4時頃から「今日は何飲もうかなぁ・・・」なんてまずお酒のメニューから決めて晩ご飯のラインナップを考えている。 おかげで夜はなかなか充実した晩ご飯を食べているのです。 チーズのほうも夏場はなかなか食指が動きにくく、どうしてもさっぱりしたものを買い求めてしまう。 本来、ハードタイプなどこっくりとしたものが好みなのだが、この時期は旨味を十分に堪能するよりも口先の爽やかさや味の薄さ(コクがあまりないもの)を優先してしまう。 ということで夏でないときにはあまり購入しないチーズに目を奪われて、最近久しぶりに食べたチーズは「バノン」。 栗の葉で包んでいるフランスはプロヴァンス地方のチーズだがめったに買うことがなかった。しかも数年前に何回か買ってあまり美味しくないものに立て続けに当たってしまい「こんな程度のチーズなのかな・・・」と思いこんでいた。 ところが先日銀座松屋の某チーズショップで見つけてふと買ったバノンは、昔ながらの山羊乳製(最近では牛乳製のバノンが主流で、しかも栗の葉ではなくて葉っぱの模様をした紙で巻かれているものが多い)。熟成もそれほど進んでいなかったので酸味もあり、なぜか底にはハーブが少々まぶしてあった。程良く栗の葉のブランデーの香りが移っていてとても爽やかで夏らしい、今の私の気分にピッタリマッチするチーズだった。 こういってはなんだがあまり期待して購入しなかったにもかかわらず、予想以上の満足度を体験できるとうれしいものだ。 食べ物ってなんでもそうだけれど、普段は色あせて写っていたものが季節や体調によってピタッとはまることがある。 それが楽しくて、今日もまたチーズを買ってしまうのだ。 食欲減退ぎみの夏が早く終わって、何でも美味しく感じてしまう秋が早く来ないかなぁ〜。 |